クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕の紹介

クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕のご紹介

つり上げ荷重が5トン以上の天井クレーン、橋形クレーン、ジブクレーン、ガイデリック、スチフレッグデリック、ジンポールなどの各種クレーン及びデリックを運転するために必要な資格です。

  • 「クレーン・デリック運転士(限定なし)」は、すべてのクレーンとデリックを運転できます。
  • 「クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕」は、クレーンのみ運転できます。
  • 「クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕」は、床上運転式クレーンのみ運転できます。

クレーンは、工場、倉庫、建設現場などで広く用いられています。また、デリックは、建設現場等で用いられます。

受験について

取り扱うことのできる機種を床上運転式クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許を取得するための試験です。
この試験を受験される方は、「免許試験受験申請書」の左上及び右下の「A試験の種類」欄に、「クレーン・デリック運転士〔床上限定〕」と明記してください。

クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕免許を取得する方法は、クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕免許試験の学科試験と実技試験を受験する方法及び学科試験を受験し、床上運転式クレーン運転実技教習を修了する方法がありますが、その他に、クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕免許試験の学科試験を受験し、床上運転式クレーン運転実技教習を修了する方法があります。

1.試験科目・試験時間

種 類 試 験 科 目 出題数(配点) 試 験 時 間
学科 クレーン及びデリックに関する知識 10問(30点) 13:30~16:00 2時間30分

1科目免除者は
13:30~15:30 2時間
関係法令 10問(20点)
原動機及び電気に関する知識 10問(30点)
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 10問(20点)
実技 クレーンの運転 午前又は午後に分けて受験票に記載されます。
クレーンの運転のための合図
  1. 学科試験の範囲からデリック関係知識及びデリック関係法令は除かれます。また、実技試験は床上運転式クレーンを用いて行われます。
    ※出張試験における試験開始時刻は、別途会場ごとに定められます。

2.受験資格

不要。ただし、本人確認証明書の添付が必要です。

  1. 実技試験は、学科試験合格後引き続き受験する者又は学科試験全部免除者が受験することができます。

3.免除科目

科目の免除を受けることができる者 免除科目 手 続 添付書類
1 a.床上運転式クレーンを用いて行うクレーン運転実技教習を修了した者で、その修了した日から起算して1年以内のもの 実技:
・全部(学科試験のみ受験すればよい。)
受験申請書B欄の実技「全部免除」を○で囲む。 a→実技教習修了証の写し(原本を提出しても問題ありませんが、その場合は返却いたしません。)
b→事業者証明書
【注意2】】及び有資格者証明書等の写し
b.鉱山においてつり上げ荷重が5トン以上の床上運転式クレーンの運転の業務に1か月以上従事した経験を有する者 【注意1】
2 クレーン・デリック運転士(限定なし)の学科試験に合格した者で、その学科試験が行われた日から起算して1年以内のもの 学科:
・全部(実技試験のみ受験すればよい。)
受験申請書B欄の実技「全部免除」を○で囲む。 免許試験結果通知書の写し
3 クレーン・デリック運転士(クレーン限定、床上運転式クレーン限定)の学科試験に合格した者で、その学科試験が行われた日から起算して1年以内のもの 学科:
・全部(実技試験のみ受験すればよい。)
受験申請書B欄の学科「全部免除」を○で囲む。 免許試験結果通知書の写し
4 a.移動式クレーン又は揚貨装置運転士免許を有する者 学科:
・力学に関する知識

実技:
・運転のための合図
受験申請書B欄の学科「一部免除」及び実技「一部免除(合図)」を○で囲み、(力学)と記入する。 免許証の写し
b.旧デリック運転士免許を有する者
5 a.床上操作式クレーン運転技能講習を修了した者 実技:
・運転のための合図
受験申請書B欄の実技「一部免除(合図)」を○で囲む。 技能講習修了証の写し
b.小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者
c.玉掛け技能講習を修了した者
  1. 「経験を有する者」には、その作業に必要な技能を有することを証する、鉱山保安監督局長(又は鉱山保安監督部長)による有資格者証明書又は鉱山の事業者による技能資格証等が交付されていること。
  2. 事業者証明書は、鉱山の事業場において当該運転の業務に1か月以上従事した業務経歴が確認できるものであること。

4.実技試験及び実技教習の内容変更

  • 学科試験合格後実技試験を引き続き受験する場合には、実技試験は床上運転式クレーンで行われることになり、変更はできません。
  • 実技試験の再受験の際には、床上運転式クレーンを用いたものに限定されず、クレーン・デリック運転士[クレーン限定]の実技試験も受験することができます。なお、1年以内にクレーン運転実技教習を修了することにより免許を取得しようとするときの教習も床上運転式クレーンを用いたものに限定されません。

事業者証明書の用紙をダウンロード

添付書類の作り方はこちら

受験申請から資格の取得まで

受験申請書を用意
受験申請書類を作成
  • 添付書類
    受験資格を参照して下さい。
  • 試験手数料
    注意:受験票を発行した後は試験手数料の返還はできません。
  • 証明写真(2.4cm×3.0cm)
受験申請書を提出

注意:出張特別試験については提出先及び受付期間が地区ごとに異なりますのでこちらを参照してください(当協会本部[東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階]には提出できません)。

  • 提出先:各安全衛生技術センター
    受験を希望するセンターに提出してください。
  • 提出方法及び受付期間
    1. 郵便(簡易書留)の場合
      第1受験希望日の2か月前から14日前(消印有効)までに郵送してください(定員に達したときには、受験日は第2希望日になります)。
    2. センター窓口へ持参の場合
      直接提出先に第1受験希望日の2か月前からセンターの休業日を除く2日前(例:試験日が月曜日の場合、2日前は前週の木曜日になります。)までに持参してください(定員に達したときには、受験日は第2希望日になります)。
      〈当協会及び各センターの休業日は、土曜日、日曜日、国民の祝日・休日、年末年始(12月29日~1月3日)及び設立記念日(5月1日)です。〉
      ※実技試験のみを受験(学科試験全部免除)する場合の受付期間は、各センターの「実技試験案内」をお読みください。
      注意事項も併せてお読みください。
受験票の受取
  • センターで受験する場合、受験申請書郵送後10日過ぎても受験票が届かないときは、第1希望日・第2希望日のうち早い方の試験日の2日前(休業日を除く。)までに申請先のセンターに必ず連絡してください。
  • 出張特別試験を受験する場合、出張特別試験案内に記載されている日までに受験票が届かないときは、試験日の3日前(休業日を除く。)までに試験実施のセンターに必ず連絡してください。

注意:受験票を発行した後は試験日の変更及び試験手数料の返還はできません。

試験

合格基準

  • 学科試験
    科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること。
    ただし、特別ボイラー溶接士試験及び普通ボイラー溶接士試験は得点の合計が60%以上であること。
  • 実技試験
    1. クレーン・デリック運転士試験、移動式クレーン運転士試験及び揚貨装置運転士試験減点の合計が40点以下であること。
    2. 特別ボイラー溶接士試験及び普通ボイラー溶接士試験全ての試験片が曲げ試験結果判定に合格すること。
試験結果の通知等
  • 合格の場合は「免許試験合格通知書」又は「実技試験受験票」※、それ以外の場合(学科試験合格後に実技教習を受ける場合を含む。)※は「免許試験結果通知書」でお知らせします。

※学科と実技のある試験について

  • 学科試験に引続いて実技試験をセンターで受験する場合
    学科試験合格の場合は「実技試験受験票」で、それ以外の場合は「免許試験結果通知書」で結果をお知らせします。
  • 学科試験に引続く実技試験を受験しない場合(実技教習を受ける場合)
    学科試験合格の場合は「免許試験結果通知書」(「学科試験 合格、実技試験未受験」と表示)、それ以外の場合は「免許試験結果通知書」で結果をお知らせします。
  • 電話等による試験結果の照会には、一切応じられません。なお、試験結果発表日を10日 以上過ぎても「免許試験結果通知」等が届かない場合は、御連絡ください。
  • 試験結果は、センターのホームページに掲載します(スマートフォン、携帯電話などでは、ページが全て表示されない場合があります。)。なお、ホームページへの掲載は受験者の便宜を考慮した補助的な方法ですので、必ず上記受験者御本人宛ての通知書等で御確認ください。
合格

合格後の手続きはこちら

公益財団法人 安全衛生技術試験協会 > クレーン・デリック運転士〔床上運転式クレーン限定〕の紹介

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